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【エボラ出血熱】今後も疑い例 気を抜けぬ水際対策 (4/5ページ)

2014.10.29 09:10

成田空港で、入国者に向けたエボラ出血熱対策のポスターを張る検疫所職員=2014年10月28日、千葉県成田市(共同)

成田空港で、入国者に向けたエボラ出血熱対策のポスターを張る検疫所職員=2014年10月28日、千葉県成田市(共同)【拡大】

  • エボラ出血熱の疑いがある患者確認の流れ=2014年10月28日現在
  • エボラ出血熱の感染が確認された国=2014年9月5日現在
  • エボラ出血熱の感染状況=2014年8月13日現在、世界保健機関(WHO)による。※死者は感染例、疑い例に含まれる。
  • 8月8日、スイス・ジュネーブでエボラ出血熱感染について記者会見する世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長=2014年(ロイター)

 空港・港で警戒厳しく

 全入国者に流行国での滞在歴を確認する対策は24日に始めたばかり。きっかけは今月中旬、沖縄県の病院で起きた事例だった。

 事情を知る国立感染症研究所によると、西アフリカのリベリアに出張で約10カ月滞在した沖縄県の60代男性が、帰国10日目に発熱、高度な対応ができる指定医療機関ではなく、かかりつけの医院を訪れた。

 医師は抗菌薬を処方したが体調は回復せず、男性は別の病院を受診。病院では男性のリベリア滞在を把握したが、特別な感染対策はせず対応したという。

 結局、男性はマラリアと判明したが、感染研の大石和徳感染症疫学センター長は「医療機関側には西アフリカからの帰国後の発熱に対する認識が全くなかった。対応した事務員や看護師、当直医は防護服を着ていなかったし、検体も普通に扱っていた。もしエボラだったら…」と振り返る。

肝を冷やした厚労省

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