本職は平泳ぎだが、個人メドレーでも自由形のリレーでも活躍し、「たくさんメダルを取れたことは自信になる」と笑顔をみせた。「怪物」と呼ぶにはあまりにかれんだが、彼女はまだまだ強くなる。
故障で仁川行きを直前に断念したが、陸上の桐生祥秀もまだ18歳。アジア大会ではカタールのオグノデが9秒93の驚異的アジア記録で優勝したが、出身はナイジェリア。桐生には正真正銘、アジア人初の9秒台を実現してもらいたい。
萩野、瀬戸に話を戻せば、日本ハムの二刀流、大谷翔平(20)も1994年生まれの同級生。今季、2桁の勝ち投手と本塁打を記録し、なんとこれが、ベーブルース以来の快記録。
1歳上には、秋場所、新入幕で優勝を争った逸ノ城もいる。最後の壁として横綱の面目を守った白鵬は「これまで何人も怪物といわれる力士がいたが、顔つきも体つきも、一番怪物らしい」とその力を認めた。
もっとも取り口に似合わぬ優しい口調の逸ノ城は、「ボクは怪物じゃない。人間です」と話したのだという。怪物と呼ばれるアスリートの、すべてが言いたいセリフでもあるのだろう。(EX編集部/撮影:土谷創造、AP、共同/SANKEI EXPRESS)