シリア領内「イスラム国」空爆　「共通の脅威」　アラブ諸国と結束 (4/4ページ)

　オバマ大統領はシリア内戦で化学兵器を使用し国民を虐殺したとして、アサド大統領退陣を要求。だが「アサド政権」と「反体制派」の対立にイスラム国など過激派が介入して内戦は泥沼化した。反体制派にまとまりはなく、結果的に空爆がアサド政権を利することになりかねない。（共同／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　■イスラム国　イラクとシリアにまたがる地域で勢力を広げるイスラム教スンニ派の過激派組織で、アブバクル・バグダディ指導者が率いる。内戦下のシリアで台頭し「イラク・シリアのイスラム国」と名乗っていたが、バグダディ指導者を世界のイスラム教徒を率いる「カリフ（預言者ムハンマドの後継者）」と主張して今年６月に「イスラム国」に改称し、国家樹立を宣言した。国際社会は独立国家として認めていない。イラクで２００４年に日本人旅行者を殺害した国際テロ組織アルカーイダ系組織などがつくった「イラク・イスラム国」が母体。アルカーイダとの関係は断絶されている。（共同）