≪ザッケローニ監督 急遽、練習中止≫
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、1次リーグ突破に向け今大会初勝利が最低条件となるコロンビア戦を3日後に控えた日本代表は6月21日、選手の精神的なリフレッシュのため急遽(きゅうきょ)練習を取りやめ、休養日とした。記者会見したアルベルト・ザッケローニ監督(61)は「精神面で次のコロンビア戦にいい状態で向かわせたい」と練習中止の理由を説明した。夕食時にはチームでブラジルの名物料理シュラスコ(肉の串刺し)を食べに出かけ、英気を養った。
笑顔が消えた
コロンビア戦間近の重要な調整期間を1日削り、選手たちに異例の休日を与えたザッケローニ監督。通常ならば試合3日前は対戦相手を想定した守備戦術を確認する。普段と違うアプローチは、切羽詰まったチーム状況の裏返しだろう。
万全の準備で臨んだはずのコートジボワール戦に敗れ、続くギリシャ戦も退場者を出して1人少ない相手にドロー。拠点のイトゥに戻って実施した20日の練習では、追い込まれた選手から笑顔が消えた。