ジョーンズ監督は「なぜタイトルを『She』にしなかったのかとよく聞かれます。英語の『her』は、主観的な色彩を帯びていて、親密な感じを抱かせますが、『She』の方は客観的なんです」と指摘したうえで、「主人公の頭や心の中で起きていることや、作品が彼の視点から描かれていることをかんがみても、『her』の方がぴったりだと考えました」と説明した。6月28日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:早坂洋祐/SANKEI EXPRESS)
■Spike Jonze 1969年10月22日、米メリーランド州生まれ。99年、長編映画監督デビュー作「マルコヴィッチの穴」で米アカデミー賞監督賞にノミネート。2002年「アダプテーション」でベルリン国際映画祭の審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞。09年、モーリス・センダックの名作絵本「かいじゅうたちのいるところ」を実写映画化。ソフィア・コッポラ監督は元妻。