本年度の米アカデミー賞で脚本賞に輝いた「her/世界でひとつの彼女」のスパイク・ジョーンズ監督(44)が先日、4年半ぶりにプロモーションで来日した。アップルストア銀座(東京都中央区)で催されたトークイベント「Meet the Filmmaker」に登壇した監督は、六本木、渋谷、原宿の街を楽しんだことを明かし、「私にとって日本のカルチャーは未知のものです。日本独特のビジュアルを楽しんでいますよ」と語った。
関係がうまく築けない現在
本作は、近未来を舞台に、女性の声を持つ人工知能型OSに恋をしたセオドア(ホアキン・フェニックス)の姿を描く異色のラブストーリーだ。ある日、最新型OSに魅せられたセオドアは、早速購入しコンピューターにインストールする。「
サマンサ」(声・スカーレット・ヨハンソン)という名のOSはセオドアと会話でき、次々と知識を習得し、やがては感情のようなものが芽生え始める。最初こそ戸惑っていたセオドアだったが、少しずつサマンサと心を通わせるようになる。