≪かなわぬ悲願 見せた男気≫
3月3日(現地時間2日)、映画の都、米ハリウッドのドルビー・シアターで催された第86回米アカデミー賞の発表・授賞式。監督賞など最多7部門で受賞した「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン監督(52)は、「この映画を制作したことで、私の人生は大きく変わりました。多くの時間をかけましたが、無駄にならずによかった」と語り、ホッとした表情をみせた。
また、主演男優賞を手にした「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー(44)は受賞ステージに上がる際、初のオスカー受賞なるかと注目を集めた競争相手のレオナルド・ディカプリオ(39)と熱い抱擁。スピーチでは「感謝の気持ちは必ず報われる。素晴らしいチャンスを人生に与えてくれた。神のおかげだと思います」と力を込めた。
一方、「ブルージャスミン」(ウディ・アレン監督)で主演女優賞を手にしたケイト・ブランシェット(44)は、総立ちで祝福する出席者たちに「『女性を中心に据えた映画の出来栄えは未知のものだ』と(否定的に)考えている人々がいますが、それは違います。見たい人はたくさんいますから、作品は稼ぎ頭にだってなるんです」と強調した。