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【ウクライナ情勢】早期停戦困難 東部混乱、露に有利 (3/4ページ)

2014.6.15 09:00

ウクライナ・ドネツク州スラビャンスク、ドネツク州ドネツク(州都)、ルガンスク州ルガンスク(州都)。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演 説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。

ウクライナ・ドネツク州スラビャンスク、ドネツク州ドネツク(州都)、ルガンスク州ルガンスク(州都)。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演 説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。【拡大】

 交渉開始直後に侵入したのは、主導権がロシアにある現実を示す。ロシア経済は好調ではないが、クリミアの編入でプーチン氏の国内での人気は上昇。一方のウクライナは多額の戦費と犠牲者の増大に直面している。

 武力衝突に発展も

 「プーチン氏が停戦を命じれば、武装勢力も応じるはず」とソースキン氏。だが、ロシア側に停戦を急ぐそぶりはない。

 政治シンクタンク代表のビタリー・バラ氏は「クリミアから目をそらすため、ロシアは東部の混乱を長引かせている」とみる。長引く戦闘と経済の停滞は、欧州連合(EU)加盟を遠のかせる。「それがプーチン氏の利益そのもの。彼がいる限り、ロシアとの交渉は不可能だ」

 ソースキン氏も停戦は不可能とし、武力衝突に発展する恐れすらあると指摘する。「ポロシェンコはトンネルの中にいる。EUを目指す国民が後ろから見つめ、左右に出口はない。プーチンのいる前に進むしかないが、どうやって平和的に交渉できるというのか」と頭を抱えた。

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