可能なRPGも
ただ、世界各国で同性婚を法的に認める動きが広がるなか、欧米では最近、同性婚を容認する設定や同性愛のキャラクターが登場するゲームも増えている。人気シリーズの「ザ・シムズ」や「ザ・エルダー・スクロール」といったロールプレーイング・ゲーム(RPG)では、プレーヤーが同性愛のキャラクターを設定し結婚したり子供を持ったりできる。サバイバル・アクション「ザ・ラスト・オブ・アス」などには、同性愛や両性愛者のキャラが登場する。
マリーニさんのSNSでも、「任天堂の決定は、同性愛者と関連を持つことを嫌っているか、非常に保守的な考えかのどちらかであることを示している」「欧米では重大な過失となって企業イメージの悪化を招くだろう」など、任天堂に批判的なコメントが寄せられている。
多様な「性的マイノリティー(少数派)」への理解が世界的に進むなか、グローバル企業は今後、こうした問題への対応を迫られるケースが増えそうだ。
海外での売上高比率が約7割を占める任天堂も、設定変更には応じない方針を示す一方で、こうコメントした。
「われわれはすべての反応を思慮深く注視し、消費者をより理解する機会にしたい」(SANKEI EXPRESS)