ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」が全世界で空前の大ヒットを記録している。米国など欧米主要国で昨年(2013年)11月、日本では3月14日に公開されたが、米映画興行収入分析サイト、ボックスオフィスモジョによると、全世界で約10億9700万ドル(約1130億円)を稼ぎ、ハリウッド映画の歴代興行収入ランキングで9位とベスト10入りした。欧米では多くの評論家がディズニーアニメの最高傑作と絶賛する一方、ディズニー初の同性愛を示唆する内容であるとの意見も多く、人気や注目度にますます拍車がかかっている。
「ライオン・キング」抜く
「アナと雪の女王」はアンデルセン童話から着想を得たミュージカルアニメで、製作費は約1億5000万ドル(約150億円)。触れるものすべてを凍らせてしまう力を持ったため、孤独な生き方を強いられる王家の長女エルサと、そんな姉を救おうと冒険に出る妹アナの物語を感動的に描く。
物語に加え、音楽が素晴らしいこともあり、本国である米国では公開直後から人気が大爆発。公開からわずか47日目でディズニー・アニメの金字塔「ライオン・キング」(1994年)の公開時の興収を抜き、歴代1位に。さきのアカデミー賞でも長編アニメ映画賞を受賞した。