【私のおしゃれ学】
あるときは名探偵、あるときは天才科学者、またあるときは人気漫画家…。まさに、変幻自在。本業の歌舞伎にとどまらず、ありとあらゆる役を演じこなす。
昨年(2013年)大ヒットしたテレビドラマ『半沢直樹』(TBS系)では、エリート官僚の黒崎駿一役を好演。主人公と敵対する憎まれ役にもかかわらず、抜群の存在感で一躍、人気者になった。
「ジャイさん(福沢克雄監督)から『半沢直樹』のお話をいただいたときは、歌舞伎の仕事もあったので連ドラ出演は絶対無理だと思いましたが、それでも『どんな役ですか?』って聞いたら、『いやぁ、ちょっと…』となかなかおっしゃらないんですよ。で、『実はオネエの役なんだけどね…』って(笑)」
「最初は断ろうかとも思いましたが、僕も40歳を超えたし、役者として勉強のためにチャレンジしてみようかなと…」
そして、この個性的なオネエキャラの演技が予想をはるかに超える大反響を呼ぶ。「黒崎の存在がなければ、これほどの高視聴率はなかった」と分析する評論家も多い。