【私のおしゃれ学】
4月6日から明治座の舞台に立つ。諸田玲子の小説を原作にした「きりきり舞い」という公演、舞台としては自身初となる時代劇に挑む。
「舞台は生もので、間違えてもカットはかからず、1回立ったら最後まで走らなくてはいけない。恐怖ですよねえ」。過去に幾度か立った経験があっても緊張するという舞台。おまけに今までにはないコミカルな時代劇だが、「葛飾北斎とか浮世絵師や作家が出てくるのがすごく面白いと思いました。浮世絵とか見るのが大好きで、そういうところに関われるのがうれしかった」と引き受けた。
演じるのは「東海道中膝栗毛」を書いた十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の娘、舞。はやくお嫁に行きたいと願っていて、何人か相手も現れるが、偏屈な父親の一九に縁談は次々こわされる。加えて家には、一九の知り合いらしい謎の浪人や、葛飾北斎の娘で舞とは幼なじみのお栄が転がり込んできて、奇人ぶりを発揮し舞を“きりきり舞い”させる。
そんな渦中でも、舞は自分を曲げずに貫き通す。「本当にエネルギッシュ。お父さんになに言われても言い返したりと、へこたれない強さが舞ちゃんにはあるんです。舞台では、そういう彼女の強さが出ればよいなあって思います」。そして「こうと決めたら突っ走っていくところとか、私に似ているかな」とも。