コロコロっとした体型と、ユーモアたっぷりの物言いで親しまれ、いつも周囲に笑顔をもたらしてくれるドイツ映画界の重鎮、マリアンネ・ゼーゲブレヒト(68)。彼女らしさを存分に発揮した主演作「バチカンで逢いましょう」(トミー・ビガント監督)では、元気いっぱいで愛嬌のある、おばあちゃんにふんし、ローマ男との淡い恋愛模様まで披露、「年を重ねるのも悪くないよ」とそっと教えてくれる。
初来日のゼーゲブレヒトは「私はやりたいことをどんどんと計画して、実現に全力を尽くすタイプ。今、ある哲学者に関する本を執筆中ですが、それが片付いたらドキュメンタリー映画の撮影を考えているの。ライフワークとして本の朗読会も催しているんですよ。こんな私だからこそ、主人公の積極的な行動パターンにとても共感できました」と一気に語り、まるで自分の分身でもあるかのような主人公を愛情たっぷりに紹介した。