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英国人捕虜と日本人通訳 憎しみから和解への道のり 映画「レイルウェイ 運命の旅路」 (1/2ページ)

2014.4.18 16:05

  • 泰緬鉄道は戦時中、ビルマ(現ミャンマー)とタイを結ぶ最短輸送路線として計画された。路線はタイ側ノンプラドックからビルマ・タンビザヤまでの総延長406.4キロ。しかし、路線がクワイ川(ケオノイ川)をはじめ、アペロン、ウインヤ川など約30の川を横断する難工事のうえ、作業が熱帯モンスーンの雨期にぶつかってコレラが大流行した。さらに1943(昭和18)年2月に着工、わずか8カ月で完成させるという突貫工事も重なって、作業に従事した英、仏、オランダ兵捕虜や地元からの徴用労働者の中に多数の死者が出て、「死の鉄道」とさえ呼ばれた。(産経新聞)

 □パトリシア・ローマクスさんに聞く

 第二次大戦中、英国軍将校、エリック(コリン・ファース)は日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ泰緬(たいめん)鉄道の建設現場で過酷な労働を強いられた。50年後、愛妻のパトリシア(ニコール・キッドマン)と英国で静かな日々を送っていたエリックだが、ある日、鉄道の建設現場にいた日本人通訳で、自分たちをいじめ抜いた永瀬(真田広之)がタイで戦争体験の語り部となっていることを新聞記事で知り、心にさざ波が立つ…。

 2人の実話を映画化したのがヒューマンドラマ「レイルウェイ 運命の旅路」(ジョナサン・テプリツキー監督)。エスクァイア誌ノンフィクション賞(1995年)を受賞したエリック・ローマクス(1919~2012年)の自叙伝「泰緬鉄道 癒される時を求めて」をベースとしている。

 プロモーションで来日したエリックの妻、パトリシア・ローマクスは、夫が長年にわたりPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいたといい、「永瀬と実際に再会する直前まで復讐の炎を燃やしていました」と明かした。

「夫の心には和解というキャパシティーがあった」

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