家電量販店ではビックカメラの1~6日の全店売り上げが1~2割減となったが「4~5割減だった前回増税時より反動減は小さい」と説明する。ケーズホールディングスも3割減だが「想定の範囲内で、6月以降は回復する」と強気の見方をしている。スーパー各社は食品などが堅調で小幅の落ち込みにとどまっている。レジャーや旅行関連は安定しており、吉野家の4月の売り上げが15%以上増加するなど外食も堅調に推移している。
≪高額品の落ち込み大きく、業界に明暗≫
消費税増税前の駆け込み購入で大きく伸びた宝飾品など高額品の売り上げは、4月に入って大きく落ち込んだ。この影響で百貨店や家電量販店は売上高が減った一方、外食や旅行関連などは堅調で、業界により明暗が分かれた。
高島屋は4月1~7日に18店計で宝飾品の売り上げが前年同期比で65.5%減となった。3月に配ったクーポンの効果で売り上げ回復を目指している。三越伊勢丹ホールディングスは高額品の割合が高い日本橋三越本店が約2割減となったが、外国人客が多い三越銀座店は微減にとどまった。そごう・西武は、食品売り場もポイントサービスの対象に含めるなどして顧客確保を目指す。