≪風立ちぬ 受賞逃すも「公正感じた」≫
第86回米アカデミー賞の長編アニメーション賞はディズニーの「アナと雪の女王」で、宮崎駿(はやお)監督(73)の「風立ちぬ」は受賞を逃した。この結果を受け、宮崎監督は3月3日、東京都小金井市のスタジオジブリで記者会見し、「ノミネートまで持っていってくれただけで十分」とさばさばした表情で語った。
報道陣の前に、エプロン姿で急遽(きゅうきょ)現れた宮崎監督。「こういうことで悔しいとか、うれしいとか思うのは、やめるという気持ちになっていた」と笑顔で話した。
映画「風立ちぬ」が零式艦上戦闘機(ゼロ戦)設計者をモデルにしたことに触れ「かつての交戦国の戦闘機をつくった男の映画を、米国の友人たちが作品として評価してくれた。友情や公正さをすごく感じました」と感謝の言葉を述べた。
米国での観客の反応などは「聞いていません」と述べ、「10年後にどう見られるか、20年後も見てくれるかでしょうね」と話した。(SANKEI EXPRESS)