【国際情勢分析】
中国の憲法を基に人権擁護などを訴える「新公民運動」を主導してきた法律学者の許志永(きょ・しえい)氏(40)が1月26日、北京市第一中級人民法院(地裁)の判決公判で、公共秩序騒乱罪で懲役4年の実刑判決を言い渡された。中国当局が穏健派の人権活動家までも弾圧したことに対し、とりわけ人権問題に関して敏感な欧米メディアが一斉に非難した。
「新公民運動」を主導
1月27日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、アジア版)は、「中国当局が許氏のような“穏健派”さえ拘束し始めたことは、大変残念なことであり、海外で広く非難されている。『新公民運動』のモットーは自由、公正、愛であり革命的ではない」と許氏を擁護した。