ジャマイカのボブスレーチームは、1988年のカナダ・カルガリー大会に4人乗りで五輪初出場。雪が降ったことのないカリブ海の島国から冬季五輪に挑む陽気な選手たちをコミカルに描いた93年公開の「クール・ランニング」が大ヒットした。
98年の長野を含めソルトレークシティーまで5大会連続で出場したが、最近2大会は姿を消していた。
米スポーツサイトによると、ワッツ選手は首都キングストンで生まれ、10代で陸軍に入隊。運動能力を買われ、軍の訓練プログラムにあったボブスレーのパイロットに抜擢され、五輪に3大会連続で出場し、12年前のソルトレークシティーは28位だった。
その後は、映画のブームも去り、国の資金援助が激減。2006年トリノ大会への出場を逃したのを機に引退し、米ワイオミング州に家族と移住して市民権も得て油田で働いていた。ところが、ボブスレーのコースが近くにあったことから、競技への情熱がよみがえり、現役に復帰。今年の大会で好成績を挙げソチ出場圏内に入った。