女優との不倫密会が暴露されたフランスのフランソワ・オランド大統領(59)が窮地に陥っている。1月14日の年始会見に登場し、「私たちにとってつらい時だ」と語り、ショックを受けて入院した事実婚パートナー、バレリー・トリルベレールさん(48)との関係が苦境にあることを認めた。大統領であってもプライベートは詮索しないという寛容さがフランスの伝統だが、過去にも事実婚パートナーを乗り換えたという前歴があり、“針のむしろ”状態だ。国内ではオランド氏の優柔不断な姿勢に対し、「ファーストレディーは誰なんだ」との論争が巻き起こっている。
来月に訪米予定
約600人の報道陣が詰めかけたエリゼ宮の会見会場。欧米メディアによると、オランド氏は冒頭から2時間以上、不倫問題にまったく触れなかった。記者が「今もトリルベレールさんはファーストレディーなのか」と遠慮がちに聞くと、「誰でも私生活で大変な時期がある」と、渋々答えた。
会見では、芸能誌クローザーの1月10日発売号が写真付きで報じた女優、ジュリー・ガイエさん(41)との密会を否定せず、発売直後に表明したクローザーに対するプライバシー侵害の法的措置も撤回した。