首相の参拝に対し、中国の程永華、韓国の李丙●(=王へんに其、イ・ビョンギ)両駐日大使はそれぞれ外務省の斎木昭隆次官(61)を訪ね、厳重抗議した。在日米国大使館は「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」との談話を発表した。同盟国指導者の政治的行動に対し、米政府が踏み込んだ形で懸念を表明するのは極めて異例だ。
これを受け、岸田文雄外相(56)はキャロライン・ケネディ駐日米大使(56)と電話で会談し、戦没者への慰霊を目的とした首相の参拝の意図について説明し、理解を求めた。これに対し、ケネディ氏は「本国に伝える」と応じた。
安倍首相は参拝後に出演した自民党のインターネット番組で「米国で近年、誤解が増幅されている。この機にしっかりと説明していくことで誤解を解いていきたい」と述べた。