ただ、猪瀬氏が次期知事に期待する五輪重視姿勢には否定的な見解も漏れた。
品川区の経営コンサルタント、寺沢壮一郎さん(73)は「五輪だけではなく、あらゆる面で世界をリードしていける都市にしてほしい」。目黒区の男性経営者(77)は「五輪は7年後なので、今は重点的にやるべきではない」と訴えた。
重点施策も分散
具体的に次の知事に求める重点政策についても意見は分散し、幅広い課題への対応を求める有権者の実態が明らかになった。
最多は27人と少子高齢化だったが、「老後の生活が見通せない」=江東区の男性嘱託職員(64)=などと介護や年金に関する声も目立った。
来年の消費増税への懸念も。江戸川区の主婦、関美江子さん(72)は「今の景気は不動産が少しよいだけ。消費増税もある」とし、重点政策に景気対策を求めると回答した。
首都直下地震などへの不安も強かった。多摩市の女性会社員(27)は「東京は人口が集中する街。備蓄品など対策を進めてほしい」とし、防災を重点政策に挙げた。(SANKEI EXPRESS)