【佐藤優の地球を斬る】
12月19日、猪瀬直樹東京都知事がついに辞任した。医療法人「徳洲会」から受領した5000万円の趣旨、さらにそれをなぜ銀行ではなく現金で貸金庫に保管していたかなどに関する合理的説明を猪瀬氏は一切していないので、辞任は当然だ。
辞任を発表した記者会見での猪瀬氏の以下のやりとりを聞いて、筆者は怒り心頭に発した。
――5000万円を借りたことの後悔はあるのか
猪瀬氏「お借りすべきではなかった。政治家をよく知らないアマチュアだったなと思う。物の考えが至らず、やや傲慢になっていたと反省している」
――具体的に「おごり」とは何か。都知事として何がやりたかったのか
猪瀬氏「政策について自分はかなり精通していると思っていたが、政務ではアマチュアだった。政治家として、ずっとやってきた人は、何を受け取ってはいけないかは分かっている。自分は政策をやればよいと傲慢なところがあった」>(12月19日MSN産経ニュース)