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【軍事情勢】家康と米太平洋軍司令官が嫌がる「弱敵」 (1/5ページ)

2013.9.8 07:54

 米太平洋軍司令官のサミュエル・ロックリア海軍大将(58)の発言は、徳川家康の格言を連想させた。家康曰(いわ)く-

 「世に恐ろしいのは、勇者ではなく臆病者だ」

 意味は幾つかあるが今回、小欄では次の如く解釈する。

 《弱い軍は緊張・劣勢状態に陥ると指揮官の指揮・統率が乱れ兵は暴発。命令違反や過剰攻撃、潰走を抑えられなくなってしまう。捕虜や民間人に対する虐殺・暴行も横行する》

 軍紀弛緩が生む衝突

 格言を連想させたのは、中国人民解放軍海軍に関するロックリア提督の以下の公言(7月)だった。

 「将来的に、国際経験の浅い現場指揮官の判断ミスで、偶発的衝突が起こり得る」

 提督の脳裏に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の海上自衛隊護衛艦へ、中国海軍フリゲートから火器管制レーダー(FCR)が2度にわたり照射された1月の「事変」があったか否かは興味深い。一歩間違えれば、国際法上も反撃が許される戦闘状態に入る、極めて危険な「戦局」だった。

《一人っ子政策》も一因だ

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