毎月分配型投資信託vs定期預金、どっちがオススメ? 「金持ちじいさん」のお金の貯め方 (3/3ページ)

2017.1.12 18:56


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損をしてでもお金を使いやすい仕組みづくりを

 元銀行員として多くの経営者を見てきた菅井敏之氏がシニアに薦めるのは、日本人に人気が高い「毎月分配型投資信託」だ。これは、運用の利益から毎月の分配金を支払っていくため、通常の投資信託より資産が増えづらいという特徴がある。利益が少ない場合は、元本を取り崩して分配金を支払う場合もあるほどだ。一見、投資としての魅力に欠ける商品をなぜ薦めるのか。

 「毎月分配型投資信託を買えば、見かけ上、毎月新しいお金が入ってきます。不思議なもので、『預金』の形になっていると不安で使うことができないお金も、『分配金』の形で入金されれば使うことができます。だからシニアは『毎月分配型』が好きなのです。老後はお金を貯める時期ではなく、適度に使って幸せに暮らす時期。幸せになるために、多少損をしてでも自分がお金を使いやすい仕組みをつくってやりましょう」(菅井氏)

 久保田雅俊(くぼた・まさとし)

 サーキュレーション代表取締役。大企業で役員経験のあるシニアを中心にネットワークを構築し、企業の課題を解決する人材マッチングサービスを行う。これまでに面談してきたシニアは3000人以上。

 井出進一(いで・しんいち)

 井出進一税理士事務所代表。中学卒業と同時に海上自衛隊に入隊。20代の頃自衛隊を辞め、バンド活動、コンビニ店員を経て税理士へと転身した異例の経歴の持ち主。FP 2級資格あり。

 菅井敏之(すがい・としゆき)

 元メガバンク支店長。退職後、不動産投資に力を入れ、年間7000万円の不動産収入がある。初の著書『お金が貯まるのは、どっち!?』は45万部のベストセラーに。最新刊『金の卵を産むニワトリを持ちなさい』発売中。

 (大高志帆=文 加藤ゆき=撮影)(PRESIDENT Online)

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