高知・足摺岬に近い海岸段丘の一角にある不思議な空間。1500ヘクタールの区域に大きなもので6~7メートルの巨石が林立する場所が250カ所もある「唐人駄場(とうじんだば)」です。
かつて存在したことがわかっている直径150メートルのストーンサークル、今でも多数出土する縄文・弥生時代の石器が古代の繁栄をしのばせます。
この巨石群、果たして自然のなせる業か、人工的な構築物か。もしも人の手によるものならば、誰が何のために? 祭祀場、天体観測、航海の目印…。想像はふくらみ、古代ロマンをかき立てます。
「唐人駄場」とは「神のいる広い平地」という意味だそうです。もともと高知県人でも、あまりなじみのなかった場所ですが、近年は訪れる人も増えています。月の満ち欠けに合わせて関東から来る人もいるとか。そういえば、この場所で出会ったその日に婚約し、結婚にまで至った私の知人もいます。
地元の土佐清水市では日本ジオパークの認定申請活動に熱心で、現地ガイドもいます。それぞれの石が持っている由来や話を聞きながら巨石群を回ると興味は尽きず、時が経つのも忘れそう。海と宇宙と古代のロマン。唐人駄場は、本当にぜいたくなパワースポットなのです。
<プロフィル>
おざき・みき
元高知放送アナ。子育てをしながらフリーで活動中。産業カウンセラーの資格を持ち、心に伝わる仕事を目指す!
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