「お金に感謝」すると心が満たされる
働き方や生き方が多様化し、家計も多様化してきています。家計の形も千差万別になってきたためでしょうか、それに伴って家計管理術みたいなものもいろいろといわれるようになりました。
技術的なこともとても大切ですが、それ以上にもっと大事なのはマインドです。私は圧倒的にこちらの方が大事だと思っています。なぜなら、消費はマインドで決まるからです。
道具を持っていても、使いこなせないと意味がないのと同じで、家計管理術を学んでも、それを行うやる気がなければ持続せず、家計改善にはつながりません。結局、「分かっていても、なかなかできない」のです。
いずれにしても、どうもムダづかいが抑えられないという方は、現金を目の前に出し、ただただ感謝してみてはいかがでしょうか。いろんな人の手によって運ばれた尊いお金です。紙切れや金属(紙幣や硬貨)ではなく、いろんな力が結集されてできた形です。
「現金に感謝? そんな辛気臭いことして何になる?」
そう思うかもしれません。実は、私も数年前まではまったく同じように思っていました。
しかし、15年間家計相談をしていて断言できるのです。家計を健全に保てるか保てないかは、また貯蓄形成できるかできないかは「マインド」にかかっている、と。それを具体的なアクションに置き換えると、例えば「紙幣に感謝」ということになるのです。1秒でいいから、感謝する。それだけでずいぶんお金の使い方も違ってくるのではないでしょうか。