上越新幹線の越後湯沢、新潟間に、今年4月29日に登場した「GENBI SHINKANSEN/現美新幹線」。日本が世界に誇る新幹線と、気鋭のアーティストによるモダンアートという、これまでにない発想のコンビネーションで、鉄道ファンのみならずアートファンの関心も集めた。デビュー早々、さっそく乗りに行った人も多いだろう。
6両編成の列車は、秋田新幹線で使用していたE3系を改造したもの。秋田新幹線の車両を上越新幹線区間で走らせるにあたって、プラットフォームなど多少の差違に対応したそうだ。11号車から16号車の6両のうち11号車をのぞく5両の車体は大胆に片側の窓をふさぎ、アートの展示スペースにしている。
便名は臨時の「とき」で、越後湯沢=新潟間を1日3往復し、週末と休日を中心に運行している。いずれも各駅停車で、乗車時間は約50分。これまでは11号車は指定席、12~16号車は旅行商品として販売していたが、7月からは11号車は指定席、12~16号車は自由席になる。どちらの席でも車内は自由に移動できる。