【江藤詩文の世界鉄道旅】タリス(1)時速300キロで駆け抜けるセクシーな“ルージュトレイン” (1/2ページ)

2016.5.15 18:00

多くの列車が発着するアントワープ駅でも、ひと際色っぽいタリス

多くの列車が発着するアントワープ駅でも、ひと際色っぽいタリス【拡大】

  • アントワープ駅を出発
  • 夜はかなり雰囲気があるだろうと思わされる色遣いの「コンフォート2」
  • スーツケース置き場は広いが、それでも荷物が溢れていた。ここに座るハメにならなくてよかった……

 フランスのベルギーからオランダのアムステルダム・スキポール空港へ移動するにあたり、「車で送ってあげましょうか」という温かい申し出を丁寧に辞退して、私は高速列車「タリス」を選んだ。“ルージュ(赤い)トレイン”とか“赤い貴婦人”といった愛称を持つ「タリス」は、フランスのパリとベルギーのブリュッセルを中心に、ドイツのケルンやオランダのアムステルダムといった4カ国の主要都市を最高時速300キロで結ぶ国際列車だ。“電車で気軽に外国”へ行けるというのが、日本人の私にはことのほか嬉しい。 車両はフランス国鉄の高速列車「TGV」をベースに改良されたもので、外観は深みのあるワインレッドを貴重にシルバーとグレーがスタイリッシュに配色されたヨーロッパらしいデザイン。車内の布張りのシートは、赤をメインにピンクや紫を組み合わせた女性的なカラーリングで、ふだんはブルー系やグリーン系といった清潔感のある落ち着く色合いの新幹線に乗り馴れた私から見ると、なんというか高級なクラブみたい。車内照明まで赤く、透けるような肌をした白人女性の頬を紅の光がぼうっと照らすのが、なんとなくなまめかしい。

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