【局アナnet】尊徳の息吹と思いにふれるカフェ 宮本ゆみ子

2016.4.2 15:00

宮本ゆみ子アナ

宮本ゆみ子アナ【拡大】

  • 二宮尊徳が食していた「呉汁」も味わえる
  • 神社の祭神である成人後の尊徳像

 神奈川県小田原市のランドマーク、小田原城に隣接する報徳二宮神社。郷土の偉人、二宮尊徳(通称・金治郎、金次郎)を祭るこの神社に昨秋、参拝者の安らぎや交流の場を目指して「きんじろうカフェ」が誕生しました。

 「地産地消応援宣言」を掲げたメニューには、地元の老舗和菓子店の豆大福とお茶のセットや小田原おでんなど小田原ゆかりの品々がずらり。大豆をすりつぶして味噌を加えた「呉汁」は、尊徳が66歳の時の記録をもとに再現したもの。その器は地元企業のオリジナル製品です。尊徳の教えがデザインされたメモ帳やクリアファイルなども販売しています。

 江戸時代後期の1787年に相模国栢山村(同市栢山)で生まれた尊徳は、苦難続きの幼少時代から努力を重ね、成人後は疲弊していた村々の救済に尽力し、復興させた村は全国で約600に上ります。

 「薪を背負って本を読む少年・金治郎」の像が全国の小学校にあった尊徳も、最近はかつてほどの知名度はありません。「自然と共生し、心豊かに生きられるように」と説いた尊徳。地方創生が言われる今だからこそ、オープンテラスで緑に包まれながらおなかを満たし、彼を感じてみては?

<プロフィル>

 みやもと・ゆみこ 元FM石川アナウンサー、ラジオDJ。音楽・スポーツ・ビジネスなど幅広いジャンルのライターとしても活動中

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