【江藤詩文の世界鉄道旅】和諧長城号(2)鉄道旅の楽しみは“買い食い”と“アツアツのお茶” (1/2ページ)

2016.3.20 18:00

「万里の長城」への拠点となる「八達嶺」駅に到着!

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  • 「八達嶺」駅舎。手前の売店では手袋やニット帽を販売していて、多くの乗客が先を争うように購入し、パッケージを破ってその場に捨て、すぐに使い始めていた。
  • 車内販売のワゴン。品揃えは豊富
  • お湯をくれる売店。電子レンジでつくるポップコーンもよく売れていた
  • 座れなかった乗客たち
  • 一等車は通路を挟んで2席ずつ配置。一等車も二等車も、座席の背面に折りたたみ式テーブルがついている

 制服を着用した、白髪混じりの車掌が姿を見せると、周りの乗客はごそごそときっぷを取り出しはじめた。私が乗車したのは二等車の5号車。二等車は通路を挟んで2席と3席が配置されている。真ん中よりやや後ろよりの3席並びの真ん中になんとか滑り込んだ。

 何となく肌寒くてコートを着込んだまま、雪景色の車窓を眺めて検札を待つ。どこの国へ行っても、日本の新幹線のように手早くスムーズにはいかないものだ。が、それにしてもえらく時間がかかっているではないか。

 様子を伺いたくて首を伸ばすと、車掌は車内販売のワゴンを押しながら、乗車券を確認している。というか、見ている限り全員が何かを買っている。あとで自分に番になって誤解だとわかるのだが、そのときは破格の運賃に驚いていたこともあって、「観光列車だし、運賃がこれだけ安いということは、何か購入する義務があるのではないか」と、本気で思ってしまった。だってそう思うくらい、全員が何かを買っていたのですよ。ちなみに私が買ったペットボトル入りの水は2元(約37円)。やっぱ安い。

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