【江藤詩文の世界鉄道旅】ヒジャーズ・ヨルダン鉄道(3)知られざる“鉄道好き国家” あちこちに残る鉄道全盛期の記憶 (1/2ページ)

2016.3.6 18:00

なんだかやたらと絵になる分岐器だった

なんだかやたらと絵になる分岐器だった【拡大】

  • アラブの子どもの無邪気な人なつこさといったらたまらない
  • いまは使われていない駅舎
  • 駅舎の前に停まっていた貨物列車はいまにも動き出しそう
  • 国土のあちこちに線路が残る
  • なにげに「ヨルダン新国立博物館」のカオになってたり

 ヨルダンといえば、砂漠をラクダで移動するイメージのほうが鉄道よりしっくりくるわけだが、実際に旅をしてみると、あちこちでそこはかとない“鉄道愛”を感じる場面に出くわす。

 たとえば、先ごろ首都のアンマンにオープンした「ヨルダン新国立博物館」がそうだ。この博物館は日本人の専門家が協力して設立されたもので、さすが日本人らしく細部まで演出が行き届いていて見応えがある。お宝はミステリアスな「死海文書」で、その他の展示は、中東情勢に詳しくない私でもアラビア半島の歴史をドラマチックに理解できて、のめり込むほどおもしろかった。

 だが、ここで言いたいのはそんなことではない。この博物館の新しい建物の前には、なぜか唐突に鉄道車両が飾られている。古びて壊れかけた列車と、贅沢に造られたモダンな建物のミスマッチ。聞くところによると、日本人の考古学者は鉄道愛好家(しかも収集鉄!)でもあるそうで、そう言われると、この展示につながるような気もしてくる。

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