2016.1.23 17:12
最も怖いのは名誉やプライド
念頭におきたいのは、投資がすべてサンクコストになるわけではないという点だ。そもそも商品やサービスの生産に関わるコストは、大きく2つに分けられる。
1つは工場の建設や機械の購入など、生産量に関係なくかかる「固定費用」、もう1つは、原材料や燃料費など生産量に応じた「変動費用」だ。
このうち、すでに支払った変動費用は回収することはできないが、固定費用は工場や機械を売却するといった方法で回収できることもある。その回収できる金額を差し引いたものが、サンクコストとなる。つまり、500万円で買った機械を200万円で売却すれば、300万円がサンクコストになる。
ここで大切なのは、この300万円をはじめとする過去の投資を、一切、頭から消去すること。そのうえで、今後、発生する追加費用にも着目しながら、撤退か継続かを決める。