2015年8月段階での生活保護世帯数は厚生労働省の「生活保護の被保護者調査」によれば、162.8万世帯ですから、準富裕層まで含めた世帯数は実は生活保護世帯数より多いです。
「1億総老後崩壊」「1億総下流」は嘘っぱち
今年、話題になった『下流老人』という書籍には、「1億総老後崩壊」「1億総下流の時代がやってくる」とセンセーショナルな文字が躍っていますが、その内容を見てみると中間所得層が減って富裕層と貧困層に分離していくという、ごく当たり前の結論に至っています。
あたかも日本人全員が下流になるといった内容は実態を全く無視した暴言ともいえるものです。「日本には生活保護世帯の2.5倍の準富裕層・富裕層・超富裕層の世帯がある」これが事実です。
富裕層が100.7万世帯あるとすれば、決して少ない数ではないですよね。
ご質問を下さった読者の方が目にした「旅行先、デパートの食品売り場、高級レストラン」がごった返した状況であったとしても不思議なことではないかもしれません。
(行政書士、不動産投資顧問 金森重樹=文)(PRESIDENT Online)