今回は、「年収2000万円超の人=数%」は果たして間違いかどうかについて。
調べてみました。年収2000万円以上の給与所得者は国税庁の「民間給与実態統計調査」の平成25年データで、19万8000人、給与所得者の上位0.4%です。
この数字だけ見れば、年収2000万円以上の人の割合は1000人に4人とかなり少ないですが、これはあくまで給与所得者から見た世の中の見え方です。(https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2013/pdf/001.pdf)
ところが……。
年収2000万円超は27万人、資産5億以上は5万世帯!
一方、同じ国税庁の「申告所得税標本調査結果」によれば、平成25年の所得2000万円超の人は27万7000人で申告納税者の上位4.4%です。前出の給与所得者の世界では上位0.4%にすぎませんが、「4つの財布」を持って確定申告をする人のなかでは、年収2000万円以上の人はその10倍の割合で存在します。