職場仲間と訪れた大阪府大阪狭山市の医師、宇野洋史さん(51)は「立ち食い店ってコップ酒でするめとか食べてさっと帰るイメージだったけど様変わりしたなあ。おいしいし、ここなら2時間くらいいられそう」と驚いていた。
立ってでも食べたい
立ってでも食べたい理由はなんだろうか。
同店など全国32店を運営する「俺の」(東京・中央区)広報部マネジャー、徳永三貴さん(27)は「ミシュランの星付き店級の料理を3分の1ほどの価格で提供するようにしています」と言う。人気は、牛フィレ肉にフォアグラをのせてペリグーソースをかけた「ロッシーニ」(1380円)と「オマールエビ」(1尾、1680円)。ワインも600円から楽しめる。
手頃な価格の秘密はやはり立食スタイル。座席より収容人数が増え、回転率も上がる。フランス料理を単品で楽しめる気軽さから口コミで客が増え、宣伝費も抑えられた。