元プロレスラー・小橋建太さん、腎臓摘出からリング復帰まで語る (4/4ページ)

2014.3.29 18:05

 19年12月2日、日本武道館での復帰戦。花道の向こうにリングが見えると、いつもと変わらぬ「よし、いくぞ」という気持ちに。27分7秒の闘いに特別な感慨はありませんでしたね。試合後、「プロレスラーとして生き続けます」と宣言しました。翌日の検査結果も良好で、その後も試合を続けることができましたが、昨年5月に引退。首やひじ、ひざなどのけがで、「小橋建太のプロレスができない」と考えたためです。

 がんになり、命の大切さを知りました。絶望を知り、支えてくれる人のありがたさも知りました。度重なるけがに落ち込み、苦悩したこともあります。こうした経験を伝えながら、これからは支える活動を続けていきたいですね。

【プロフィル】小橋建太

 こばし・けんた 昭和42年、京都府生まれ。高校卒業後、会社員を経て、62年に全日本プロレス入団。平成12年、プロレスリング・ノアの旗揚げに参画し、GHCヘビー級王座を13度防衛。25年5月11日、引退。今年6月8日、プロレス興行「フォーチュンドリーム1」(東京・後楽園ホール)を企画、収益の一部を小児がん患者団体に寄付する。

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