20万人に情報配信
平成24年まで3年連続全国ワースト1。これが大阪の強制わいせつ認知件数の現状だ。
昨年も11月末現在で1252件と、東京に409件の大差をつけて全国最悪。強姦認知件数も177件と多く、中でも18~22歳の若い女性が被害の約3割を占める。この年代の女子大生を多く抱える大学側としては見過ごせない状況にあり、昨年9月、ネットワークが発足した。
ネットワークでは、府警が3カ月に1度、府内で発生した性犯罪の事例や防犯情報を各大学にメール配信する。「3カ月」と設定したのは、季節ごとに痴漢が増えたり露出狂が増えたりと、犯罪傾向が変わるためだという。
情報を受け取った大学側は、内容をチラシにしたり、メール配信したりして学生に届ける。また、大学独自の取り組みは大学間で情報共有し、参考にするという。対象となる66大学には女子大生が8万人在籍しており、男子学生も含めるとその数は約20万人に。大規模ネットワークの誕生だ。