インターンシップを始める際に前川さんが利用したのは、中小企業庁が4月に始めた「中小企業新戦力発掘プロジェクト」。地域に根ざす中小企業の担い手として、働く意欲を持つ主婦などを活用しようという試みだ。同庁経営支援課の担当者は「人材難の中小企業にとって、社会人経験のある主婦は即戦力として期待できる。
子育てなどの経験も需要開拓や新規事業立ち上げなどに役立つ」と説明。中小企業は数が多いため、自宅近くの職場を選びやすいなど主婦にとってもメリットがあるという。
「同一企業で2年以上の正社員就業歴があり、離職中」の主婦などが対象で、条件の合う中小企業で2週間~6カ月間のインターンシップを行う。仕事内容を知ってもらった後、体験者、企業の双方が合意すれば採用に至る。
プロジェクトを受託、運営しているのは各地の人材サービス会社など。そのうちの一つ、パソナ(千代田区)の東良子さんは「やりたいことや職歴、離職期間中にやってきたこと、工夫したことなどをまとめておくと応募時に役立つ」と助言する。