ぼくが「ほぼ日刊イトイ新聞」に感心する理由 (1/3ページ)

2013.10.13 06:00

「ほぼ日手帳」英語版

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 『ほぼ日手帳/ほぼ日刊イトイ新聞』のフェイスブックページがある。現在3万1千人以上が「いいね!」をクリックしているが、ユーザーの住む地域の1位は東京だ。しかし2位が驚きだ。開設後9か月間は台北市で3位の大阪を大きく引き離している。

 『ほぼ日刊イトイ新聞』(略称「ほぼ日」)はコピーライターの糸井重里さんが主宰するオンラインサイトで、コラムなどのコンテンツととともにTシャツや腹巻等の雑貨を販売している。月間平均訪問者数は約117万人あるという。そこで10年以上続いている『ほぼ日手帳』は昨年、提携店のロフトを含み48万部の販売を記録した。

 その手帳の熱心なファンが台湾にいる。そういうことも励みに最近、一昨年からスタートした『ほぼ日手帳』英語版の販売に力を入れ始めた。まだ海外市場で「飛ぶように」売れているわけではない。だが、「海外市場に出たいけどなかなか決断ができなくて…」と愚痴る経営者が多いなかで、『ほぼ日手帳』の海外進出ロジックは明快だ。

 「私たちが面白いと思うことをボーダレスに共感してくれる人をみつけていく」

 同社で本プロジェクトを推進する篠田真貴子さんと冨田裕乃さんの2人の言葉だ。「私たちは素人の集団みたいなところがあって」とおっしゃるが、それは謙遜ではなくビジネスポリシーだ。

巷で聞くセリフが『ほぼ日手帳』ではニュアンスが変わる

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