自分の身を会社に委ねる人 異文化に触れて目覚める人 (1/3ページ)

2013.3.24 06:00

 「そういえば海外って殆ど行ったことがないんですよね。数回かなぁ。それも台湾とか香港などアジアの近いところばかり。ちょっと遠くて新婚旅行でいったハワイ。ぜんぶ遊びです。仕事は外国語にはまったく縁ないですからね。ええ、英語はまったく喋れません」

 彼は中堅企業のサラリーマンだ。都内の取引先を開拓する営業の毎日だ。休日は幼稚園に通う子供を連れて自宅近くの海辺を散歩。心の平安を感じるひとときだ。書店でたまにビジネス書を手にとるが、オドロオドロシイ題名から進んで読む気になれない。

 30代半ばにして、これからのキャリアを考えないわけではない。会社では英語の検定試験を受ける同僚が徐々に増えている。プレッシャーはかかる。でもいつ使うともしれない英語のために時間を割くのがいいのかと迷う。その場になればできるだろう、とも思う。自己投資するにしても他にやることがあるのではないか。

 しかし、海外とはまったく関わりがなかった会社だが、同期の一人が突然ジャカルタに長期出張になり心が揺れる。「やはり、英語くらいはやっておかないとダメかな」と。

 77年会という集まりが東京にある。フランスのニースと東京にミシュラン一つ星のフランス料理レストランをもつ77年生まれのシェフ・松嶋啓介さんが中心になり、毎回ゲストを呼んで自己啓発やネットワークつくりに励んでいる。参加者の条件は77年生まれ。即ち30代半ばだ。ぼくもゲストとして話をしたことがある。

「日本を一緒になって変えもらいたいんです」と話す

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