今週、イタリアの雑誌ジャーナリストからミラノの寿司店について電話インタビューを受け、「日本人の経営か中国人の経営か、どう見分けるのですか?」と聞かれた。
イタリア人の友人が「あそこの寿司バーは絶対美味い」と言う時「日本人がやってるし!」と強調する。しかし、「あそこの寿司屋」の多くは日本人の経営する店ではない。
箸が座った向きに垂直に置いてあれば日本人経営ではない、とか分かりやすいヒントはいくつかある。が、サービスやメニューなど微妙な差異に気づけ、とイタリア人にいうのは無理がある。だいたい日本人以外のアジア人が「うちは日本人の店ですよ」と吹いている可能性もある(←実際、裏をとったことがある)。
しかもぼく自身、「ちょっと変なネタの組み合わせだから日本人じゃない」、と思っていたら意外にも厨房から日本語が聞こえてきたこともある。当たり前ながら日本人なら良いというわけでもないのだ。
イタリア人も日本人の経営する店の寿司の方が美味いだろうと思っている。一方、今や世界にある寿司や和食の多くの店が日本人以外によって経営されているのは周知の事実である。だから日本人の握る寿司を食べられる確率は低い、ということになる。
ここで、ふと思い出した。