日本野球の心をスリランカ、世界へ 藤井敬子
局アナnetスリランカ出身で北九州市内4つのホテルで約200人のスタッフを統括するホテルマン、スジ-ワ・ウィジャヤナーヤカさん(32)には、野球の審判員の顔もあります。昨年のセンバツで外国人審判として甲子園に出場したので、ああ、あの人かという人も多いでしょう。
スジーワさんが青年海外協力隊を通して野球に触れたのは高校3年生の時。キャッチボールでの相手への思いやり、バントでの自己犠牲など心を大切にする「日本の野球」を知ります。大分県内の大学に私費留学し、各地の講習会に参加しアマチュア野球の審判員になりました。
今は両国の交流試合、スリランカに野球道具を送る活動も行っています。両国の国交樹立60周年にあたる2012年にはスリランカ初の野球場が完成、現地と神奈川県の高校生代表チームが親善試合を行いました。球場建設には日本の政府開発援助(ODA)、勤務先の社長や神奈川県内の企業などによる寄付が貢献。スジ-ワさんも実現に向けて奔走しました。
そんな息子を誇りに思ってくれる父の存在も支え、と話すスジーワさん。近年、活動の場はネパールなどにも拡大。日本野球の心だけでなく、甲子園出場で実感した、夢が叶うことの素晴らしさを世界に届けます。
<プロフィル>
ふじい・けいこ テレビ長崎、TVQ九州放送出身。慶応義塾大SFC研究所上席所員。ティーインストラクター。
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