北陸新幹線開業以来、観光客が急増している金沢市。次々とオープンする素泊まりの宿のなかでも、人気を集めるのが町家を利用したゲストハウスです。
今回ご紹介するのは、5年前に開業した「金沢町家ゲストハウス あかつき屋」。築80年、伝統的な金澤町家様式で木造2階建ての切妻造りに桟瓦葺き。2012年にゲストハウスとしては北陸で初めて国登録有形文化財に指定されました。
格子戸を開けると玄関には円窓。客間にある書院造りの床の間。2階客室の障子を組み込んだ吉原、1階コミュニティルームの板戸に障子をはめ込んだ折部など建物全体が優雅な時間の流れを感じる空間です。
ゼミ合宿の学生や家族連れ、海外観光客が全室貸し切ることも多いとか。観光のついでに市民の台所・近江町市場で買った食材を持ち帰って調理し、共用部屋で賑やかに食べる。宿の堀田哲弘代表がめざす「町の魅力や交流の場を提供する」かたちがそこにはあります。
市は、町家の再生・活用に補助金を出すなど力を入れ、2010年度から14年度末までに対象となった73軒のうち宿泊施設や飲食店は11軒。昭和前半へのタイムスリップ感にひたれる、金沢ならではの町家ステイを味わいつくしたいですね。
<プロフィル>
さの・いくみ 元さくらんぼテレビアナウンサー。現在は主にリポーター、司会者として活動。特技は英語、中国語、台湾語。
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