--家に帰ったらどんなご飯を作ってあげたいか
萬里子さん「ぜいたくな人ではないのでご飯とみそ汁とお魚で十分だと思います」
大隅さん「昨日の昼から(飢餓状態の細胞内で起こる現象の)『オートファジー状態』ですが、気が張っているのか食欲は全然わかない。落ち着いたらビールでも飲みたいなというのは正直な思いです」
--これから時間ができたら一番したいことは
萬里子さん「庭仕事ですかね。(大隅さんは)草を取ったり枯れ葉をはいたりというのが好きみたいで」
大隅さん「それだとちょっとさみしい気もしますけどね」
--若い研究者へメッセージを
大隅さん「子供が何でも疑問を持って親に聞くということが、まさしくサイエンス。大人は知ったような気分になって基本的な疑問を忘れていく。学生諸君には、やりたいことをやれるというのが人生の楽しさ。親を説得するのは大変な時代だが、決意を新たにがんばってほしい。何とかなるさということがなかなか言いにくい時代になっている。若い学生が博士課程への進学を決意しにくい。システムを何としても変えていくのが私の義務だと思っています」