ノーベル賞各賞、きょうから発表スタート まず医学生理学賞 重力波初観測も有力 (1/2ページ)


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 ノーベル賞各賞の発表が3日から始まる。自然科学分野は、日本人の3年連続受賞に期待がかかる。村上春樹氏は今年も文学賞の有力候補。経済学賞でも日本人初受賞の可能性が浮上している。

 自然科学3賞

 皮切りとなる医学生理学賞は、生物が細胞内で自らのタンパク質を分解し再利用するオートファジーの仕組みを解明した大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)が有力候補だ。過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞を発見した坂口志文・大阪大教授(65)や、免疫に関わるタンパク質PD1を見つけ、がん治療薬の開発につなげた本庶佑・京都大名誉教授(74)も候補に挙がる。

 物理学賞は「アインシュタインの最後の宿題」といわれた宇宙からの重力波を初観測した国際実験チーム「LIGO」が有力視されている。決まれば発表から1年足らずの異例のスピード受賞となる。日本人では、磁石の性質を持つ特殊な物質を研究した十倉好紀・理化学研究所センター長(62)らの名前が挙がる。

文学賞は村上春樹氏が英国の複数のブックメーカーの予想で1番人気