「人工知能」が普及すると腑抜けになる人間が出てくるか? (1/4ページ)

2016.7.23 17:10

将棋を指すデンソーの人工知能ロボット。(写真=Rodrigo Reyes Marin/AFLO)
将棋を指すデンソーの人工知能ロボット。(写真=Rodrigo Reyes Marin/AFLO)【拡大】

 カウンセリングは人間より人工知能がいい?

 脳が簡単にやっていることを、プログラミングを組み、人工知能で実行しようとすると困難にぶち当たる。改めて「人間の脳はよくできている」と認識させられます。一方、私はいま生物の腸を使った人工知能を研究しています。つまり、人工知能は高度なコンピュータ技術を使わなくても作れる、身近な存在になっているともいえます。

 米・グーグル社の次世代技術の開発を行う機関、「グーグルX(エックス)」の創設者であるセバスチャン・スラン氏が言う通り、医師と患者の間では引き続き人間同士の交流が求められることは否定しません。しかし、カウンセリングにおける人工知能利用の試みは、1960年代から始まっています。現在アメリカでは、受診者に「人間の医師にしますか、人工知能にしますか」と尋ねると、人工知能を選択する人が少なくありません。

 受診者によっては「忙しい先生を私のために拘束するわけにいかない」という遠慮が生じたり、医師がイライラする表情が気になる人もいるからです。これに対し、人工知能なら何時間でも真剣に付き合ってくれます。また、「人に対してプライベートを打ち明けたくない」と考える人も、人工知能になら素直に話せるといいます。

カウンセリングに限らないことですが、世界のどこかの人工知能が…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。