五輪テニス 錦織圭、日本勢96年ぶりの銅メダル! ナダルとの激闘制す
リオデジャネイロ五輪は大会第10日の14日、五輪テニスセンターでテニス男子シングルス3位決定戦を行い、世界ランキング7位で第4シードの錦織圭(日清食品)は世界ランキング5位で第3シードのナダル(スペイン)を6-2、6-7、6-3で破り、日本選手96年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得した。
錦織は第1セット、第5、7ゲームでナダルのサービスを連続してブレークし、流れをつかんだ。第2セットは一時5-2でリードするもナダルが驚異的な粘りを見せ、タイブレークを奪われた。第3セットは錦織が先に第4ゲームでブレークし、主導権を握った。ナダルにはブレークを許さず、2時間49分の激闘を制した。(五輪速報班)
「日本のために頑張るというのはすごく心地いいというか、楽しかった」
リオデジャネイロ五輪テニス男子シングルスで、日本勢96年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得した錦織圭(日清食品)は試合後、「気力を振り絞って勝てた試合だった」と話し、「日本のために頑張るというのはすごく心地いいというか、楽しかった」と日の丸を背負って戦った五輪を振り返った。一問一答は次の通り。
--大接戦の末の銅メダル。どうだったのか
「そうですね。すごく苦しい場面が本当に何回かあったので、2セット目取り切れなくて、最後もう気力を振り絞って勝てた勝利だったので、もちろん銅メダルもうれしいですし、このタフな試合を最後競り勝って勝てたというのは、すごく経験値としていいものになったと思います」
--第2セットの後、どのように気持ちを切り替えたのか
「そうですね。すごくやるせないというか、5-2アップからだったので、何度も落ちかけた場面はありましたけど、ファイナルいつも粘って勝っているので、それをイメージして、なるべく2セット目のことを忘れてプレーしていました」
--勝利の瞬間、ガッツポーズ、そしてホッとした表情にも見えたがどんな気持ちだったのか
「本当に何回か勝てる場面があり、それを見逃して逃して、最後取れたので、最後もラブフィフティーンスタートから、ちょっと怖い場面もあったので、ホッとしたというのがすごく大きかったですね」
--日の丸を背負ってのこの戦い、オリンピックの舞台はどうだったのか
「楽しかったですね。やっぱり難しい場面も、難しいというか、いいプレーができなくて苦しい場面もありましたけど、最後までやっぱりファイトして、この日本のために頑張るというのはすごく心地いいというか、楽しかったですね」
--日本から応援したファンにメッセージを
「今週たくさんの方にメッセージをもらいましたし、会場でもたくさんの日本人の方だったり、現地の方もすごく応援してくれたので、すごくやりやすく、本当に楽しめたオリンピックでした」
--テニスでは96年ぶりのメダル獲得という歴史的な瞬間になったが、そのことについてはどうか
「最初にメダルを取ったのもテニスというふうに聞いていたので、やっぱり自分もメダルにかける思いありましたし、昨日負けてから気持ちを整理するのは難しかったですけど、今日は気持ちをしっかり切り替えて、銅メダルを目指して頑張りました」(五輪速報班)
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