楽天と米ウォルマートが提携 ネットスーパー共同運営 三木谷氏「世界で類見ない強力タッグ」

業務提携を発表し記者会見する、楽天の三木谷浩史会長兼社長(左)と米ウォルマート・ストアーズのマクミロンCEO=26日午前、東京都世田谷区
業務提携を発表し記者会見する、楽天の三木谷浩史会長兼社長(左)と米ウォルマート・ストアーズのマクミロンCEO=26日午前、東京都世田谷区【拡大】

 楽天は26日、米小売り大手ウォルマート・ストアーズと国内のインターネット通販スーパーの共同運営などを柱とした業務提携を結んだと発表した。ネットや小売りの実店舗の世界で存在感を増す米ネット通販大手アマゾン・コムに対抗する。

 楽天はウォルマート傘下のスーパー大手、西友と新会社「楽天西友ネットスーパー」を設立する。今年7~9月にもサービスを開始する見通し。年内に配送センターを設け、ネットで培った配送の手法を生かすほか、楽天スーパーポイントをネットスーパーで利用できるようにする。

 新会社は生鮮食品や日用品だけでなくカット野菜なども取りそろえ、買い物や料理を短時間で済ませたい顧客の需要に対応する。西友の低価格路線を維持するほか、楽天の持つ人工知能(AI)を活用し、顧客の好みそうな商品を提案するという。

 楽天が展開する電子書籍サービス「楽天コボ」を米国でウォルマートが独占的に販売することでも合意した。

 楽天の三木谷浩史会長兼社長は東京都内で記者会見し「世界でも類を見ない強力なタッグが誕生する」と意気込んだ。同席したウォルマートのマクミロン最高経営責任者(CEO)は「楽天と事業ができることを楽しみにしている」と話した。