2月1日、前橋市に本社を置く中堅コンビニチェーン「セーブオン」は、業界大手のローソンとの業務提携を発表した。これにより、群馬県内の180店を含む、埼玉、新潟など6県の503店が来年(平成30年)末までに「ローソン」に転換することになった。昭和58年に群馬県渋川市に1号店がオープンして以来、長く県民に親しまれた名前が消えるだけでなく、その「特徴ある商品」の行方にも関心が集まっている-。
地元紙もトップで詳報
「セーブオン消える」
ローソンとの「メガフランチャイズ契約」発表の翌日、群馬の地元紙・上毛新聞は1面トップでニュースを伝えた。それほど群馬県民には衝撃的なニュースとなった。
「この数年、富山、長野、茨城など群馬以外で、店をローソンに転換する動きがあったものの、創業地・群馬から消えるのは残念。社内や取引先にもこの事実は発表まで知らされず、寝耳に水という人がほとんどだった」とはセーブオン関係者。
平田実セーブオン社長はローソンとの提携について業界の寡占化による競争激化のほか、「人手不足で人件費も高騰。顧客のニーズに応えるために決断した」と会見で説明した。