ただ、郵便局は営業時間が長いコンビニやディスカウントストアなどとは違い、雨が降ったらすぐに駆け込んで傘を買う場所ではない。そのため、郵便局では、「コンビニなどにはない客との距離の近さをうまく活用している」(南関東支社法人営業部の河端英之チーフマネージャー)。特徴である、風圧に押されるとヒンジが折れるところを客に見せることで安心して買ってもらうことができ、1日に13本販売した郵便局もあるという。雨が降り始める前に「降水確率60%」などのポップ広告でアピールするなどの販売の工夫も行っている。
今後は、現在の白と黒だけの色のバリエーションをさらに広げることや、折りたたみ傘や日傘など、傘の種類を増やすことも検討していく。年内には大人に比べて10センチメートル持ち手の棒が短い子供用も販売する予定だ。(大坪玲央)